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お正月におせちをなぜ食べるのか?

公開日:2024年10月06日|更新日:2024/10/15
公開日:2024年10月06日
更新日:2024/10/15
お正月におせちをなぜ食べるのか?

お正月になると家族でおせち料理を囲む、そんな光景は日本の伝統的な風物詩です。でも、なぜお正月におせち料理を食べるのでしょうか?そして、そのおせち料理にはどんな意味が込められているのでしょうか。

今回は、そんなおせちの歴史や現代でも食べられる理由、また代表的な食材の紹介とそれらの意味について詳しく解説します。本記事からおせちについて知り、来年は家族や子供におせちを食べる理由を教えながら、美味しくおせちを楽しんでください。

お正月におせちをなぜ食べるようになったのか?歴史や由来について

おせち料理の起源は弥生時代にまでさかのぼり、節ごとに収穫を神様に感謝する「節供」のお供え物が起源とされています。これが「御節料理」と呼ばれ、おせちの基となりました。

奈良時代から平安時代:おせち料理の定着

奈良時代から平安時代になると、おせち料理は宮中行事としての「節日(せちにち)」に用いられるようになりました。五節句の行事の一環として、節日には「節会(せちえ)」と呼ばれる儀式で「御節供(おせちく)」が振る舞われていました。

江戸時代:お正月のおせち料理が定番化

江戸時代には、五節句が幕府により正式な祝日とされ、庶民の間でも広まりました。その中でも特にお正月の「人日の節句」の料理が正月料理として定着し、食材一つひとつに意味を込めて新年を祝う風習が生まれました。

戦後:おせちという名称の普及

「おせち」という呼び名は第二次世界大戦後に広まりました。それまでは「食積(くいつみ)」や「蓬莱」と呼ばれていましたが、戦後デパートで「おせち」として売り出されたことで、名称が広く一般に定着しました。

このようにしておせち料理は元々、神様に感謝する「節供」のお供え物が起源とされており、長い歴史を経て、日本のお正月に欠かせない料理として親しまれるようになったのです。

おせち料理の歴史や由来について下記の記事でより詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

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おせち料理の歴史や由来について解説!昔のおせちや近年のおせち事情について

現代でもおせちをなぜ食べるのか?

現代でもおせち料理は多くの家庭でお正月に食べられていますが、その理由は次の通りです。

主婦(主夫)の休養のため

おせち料理は日持ちする食材が多く、年末にまとめて作り置きされるため、お正月には調理をせずに済むようになっています。これは、昔から「お正月は家事を休む」という風習のためで、主婦がゆっくりと休養できるようにとの思いが込められています。

現代の日本では家庭によって男性、女性どちらも料理するようになっていますが、お正月という特別な日はお互いゆっくり過ごすために、おせち料理を準備しておくということもあるようです。

昔からの名残り

伝統的な習慣としてお正月におせち料理を食べる文化は現代でも根付いています。子供の頃から慣れ親しんだ食文化を次の世代に伝えたいという思いや、家族で集まって楽しむ時間を大切にしたいという考えが理由の一つです。

昔と現代のおせちの違い

ここでは、昔と現代との異なるおせち事情について紹介します。

通販サイトで購入し、準備する人が増えている

昔はお正月に向けて一品ずつ手作りする家庭が多かったのですが、近年では通販サイトで購入する人も増えています。特に忙しい年末において、通販で手軽に本格的なおせちが手に入るのは大きなメリットです。

近年では、急速冷凍の技術によりおせち料理の鮮度や美味しさをそのまま保つことができる冷凍おせちが人気です。長期保存が可能で、お正月前日に冷蔵庫で解凍するだけで美味しいおせちが楽しめます。

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伝統的なおせち料理にこだわらず、洋風おせちも存在する

現代では、おせちの形や味にも変化が見られます。伝統的な和風おせちだけでなく、フレンチやイタリアンを取り入れた「洋風おせち」や、エビチリや餃子などが入った「和洋中おせち」など、バラエティ豊かなおせちが登場しています。

食生活の欧米化に伴い、食の好みが変化してきたため、若者の中にはおせちを食べないという人も増えてきました。そのため、時代にあったおせち料理が求められ、洋風おせちや中華風おせち、またはオードブル盛り合わせなどをお正月に食べる家庭も一定数あるようです。

伝統的なおせち料理の構成とその意味

おせち料理にはいくつかの種類があり、それぞれの段に詰める料理には意味があります。

祝い肴

お正月を祝い、酒の肴として食べられる料理です。黒豆や数の子、田作りが代表的で、健康や子孫繁栄などの願いが込められています。

口取り

口取りは、甘く味付けされた料理で、おせちの彩りを豊かにします。栗きんとんや伊達巻、紅白かまぼこなどが一般的で、見た目の華やかさも楽しめます。

焼き物

魚介類を中心とした料理で、祝いの席を飾ります。鯛や海老、ブリなどが焼き物の代表で、縁起の良いものが選ばれます。

酢の物

さっぱりとした味付けの料理で、箸休めとしても重宝されます。紅白なますや酢れんこんなどが詰められます。

煮物

根菜や豆類を中心に、素材の味を活かしてじっくりと煮込んだ料理です。昆布巻きやれんこんの煮物などが含まれ、家族の健康と長寿を願う意味があります。

おせち料理の代表的な食材とその意味

ここでは、代表的な食材とその意味について簡単に紹介します。

黒豆

「まめに暮らす」という意味があり、健康で元気に過ごせるようにと願いが込められています。

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数の子

たくさんの卵が詰まっていることから、子孫繁栄を願う意味があります。

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栗きんとん

「金団」と書くことから、金運や豊かな生活を願う縁起物です。

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紅白かまぼこ

紅はめでたさ、白は清浄を表し、お祝いの気持ちを表現しています。

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伊達巻

巻物の形は学問や文化の繁栄を意味し、知識の成長や発展を願います。

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昆布巻き

「よろこぶ」の語呂合わせから、喜びの象徴とされています。

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「めでたい」という語呂合わせから、お祝いの席にふさわしい魚とされています。

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海老

長いひげと曲がった体から「腰が曲がるまで長生きできるように」と長寿を願う食材です。

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紅白なます

紅白の色が祝いの象徴で、家族の平和と幸せを願います。

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れんこん

穴が開いていることから「将来を見通せる」という意味があり、見通しの良い年になるよう願っています。

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まとめ

おせち料理をお正月に食べる理由を紹介しました。おせち料理には一つ一つの意味の込められた食材がたくさん詰まっています。伝統的な意味や願いを知ることで、家族と一緒におせち料理を囲む時間がより特別なものになるでしょう。今年のお正月は、おせち料理に込められた願いを感じながら、家族と楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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